私たちの研究室では,都市生活者の価値観,時の技術動向,制度のバランスを重視して,現実的なユニヴァーサルデザインの姿を追究しています.
ユニヴァーサルデザインとエコデザイン(環境低付加・低エネルギーのデザイン)の融合という新テーマにもチャレンジしており,成果の社会への還元にも努めています.
現在,以下のようなテーマを研究し,鋭意プロジェクトを進めています.学生さんも気軽に研究室を見にきてください.
1.電動で低床なバス車輌の研究
従来のバスはエンジンが車輌の後部にあるため,完全にフルフラットなバス用車輌が作りにくい状況でした.この問題を解決するために,インホイールモーターや電池等の走行に必要な装置を全て床下に配する電車のモーター車のような全く新しいバスの研究開発プロジェクトに,当研究室は積極的に関与しています。
2.小型の自動運転電動車による移動支援
現在高齢者や障がい者が著しく増加しており,屋外や屋内の移動を自動運転式の電動車により支援することが社会に要請になっています.当研究室では,病院や駅,空港等の内部で使える一人乗り用の自動運転電動車や,屋外でタクシー代わりに使える屋外用自動運転電動車の開発に積極的に関与しています.
3.ユニヴァーサルデザイン型の次世代コード
協働企業(A・Tコミュニケーションズ(株))と,視認性とセキュリティに特化した新しいUD型インフラコードを研究しています.文字やイラスト,ロゴや写真などを用いて作成される「ロゴQ」は,見ただけでコードの情報を伝えられます.秘匿情報をコード自体に組み込むことでセキュリティも格段に向上します.
4.その他の当研究室での様々な取り組み事例
他にも当研究室では,無人駅のユニヴァーサルデザイン化+エコデザイン化,階段を昇降できて段差も乗り越えられる日本型次世代車いす,鉄道やバスの車輌に資する高度防滑性床材研究,看護用具や看護用品の改良等をはじめ,多くのユニヴァーサルデザイン関連の研究プロジェクトを鋭意進めています.